言葉と鉛筆で描く日常風景 ニュウの泉(作品)

ニュウの泉~習作34



少し前まで すっぽりと身体が収まっていたのに
だんだん手足がはみ出してくる

今まで通り 君は何とか身体を丸めて収まろうとする
でも わかっている
遠くない日 手足を伸ばして飛び立っていく日が来るのだと

だから 今感じる温もりを大切に記憶に留めようと思う

ニュウの泉~習作33



僕は人が何かをしている様子を見るのが好きだ
仔細に観察していると 人は様々な美しさをもっているということに気付くからだ

丁寧に編み上げられた少女の髪
水晶のような和やかな曲線と艶やかさを持つ指先
後から観た耳の複雑な曲線
横から観た鼻 唇 顎の線のバランス
木綿の服の襞
サンダルを履いたつま先
特定の部位ではなく 全身的な均衡

美しい線の持ち主たちは 自身のそれを自覚しているだろうか
あなたは 自身の美しさを知っているだろうか

ニュウの泉~習作31



いい日の記憶

夕暮れ時 今日はいい日だったと
君は満足そうに茜色の空を見上げる

子供の頃のそんな日は 後の人生の宝物になる
空の色や風の匂いと共に


ニュウの泉~習作30



少女と少年
そして彼らを見守る母親
皆が集まると それぞれがその立場に相応しい表情になる

人は独りで居るべきではない とふと思う

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