言葉と鉛筆で描く日常風景 201511

日常の風景~恥しがり屋のアリス



恥しがり屋だけれど、好奇心の強いお嬢さん。

広いお屋敷のあちらに姿を現したかと思うとさっと消え、今度は別な場所に姿を現す。

不思議の国のアリスみたいな子だなと思った。


東南アジア素描~社会と家族

Most Thai prefer to take people to a restaurant rather than invite them to their homes for a party or meal. ~If a Thai does invite you to his home, however luxurious or humble, it is a sign that he regards you as a true friend. (Culture Smart! Thailand/ Roger Jones)

 妻が初めて僕を実家へ連れて行った時、「タイ人はよほど相手を信用していないと家には招かない」と言った。
 その後耳にした様々な話を総合すると、どうやらタイ人は家族を中心に生活しているのだということが判った。ある学生は「他人を安易に信用するなと教えられて育つから」と言った。

 それで、司馬遼太郎氏の「項羽と劉邦」の一節を思い出した。
 山海に囲まれた日本と異なり、広大な平野をもつ中国大陸で天候不良が起こると容易に飢饉に繋がる。人々は日々の糧を得るために隣家を襲い、村は隣村を襲い、という風に暴動が拡大していく。だから、人々は他人を容易に信用せす、互いに身を守るために親族が寄り集まって居住し、いざとなると結束するのだという。

 このような観点からみると、日本は国土が貧しいと言いながら、飢饉の際は山や海に入れば何とか糧を得られるという点、やはり恵まれているのだなと思う。
 「但し」、と司馬氏は言う。決定的な飢えがない日本では、一族が結集するのではなく、互いに反目するのだという。
 人の世で争いなく平穏に暮らすのは、なかなか難しい。

日常の風景~お姉ちゃんごっこ



「今、真剣な気持ちなんだから、話しかけないで」、だそうです・・・。

東南アジア素描~シャム猫

 僕の住む街には猫がたくさんいる。
 会社からの帰り道、いつも「ミャーオ」と声をかけてくれる猫がいたり、食堂に座っていると膝の上に乗ってくる猫もいる(そして、翌日会社の机の上で蚤が跳ねるのを見つけて、「ひえっ」と後ずさりすることもある)。
 ちなみにタイ語で猫はメーオと言う。タイ人には「ニャーオ」とは聞こえないらしく、僕がニャオ・ニャオと言って猫と遊んでいると、よく周囲から「メーオだろ」と指摘される。

 さて、最初の記事で、タイ族がSiam、Siamese、Syamなどと呼ばれていたと書いた。これらの言葉は、一般にシアム、シアマイズ、サヤー厶、サイアム、シャムなどと発音される。

 最後のシャムとは、あのシャム猫のシャムのことだ。
 シャム猫はタイ原産で、瞳が宝石のように美しく、毛並みもミンクのようにしなやか、その上賢くおっとりとした性格から19世紀頃より世界に愛好家が増えた。

 日本では、「シャム猫は高価だから盗まれる」という理由で放し飼いにはされない。それ故に、どこか深窓の令嬢というイメージが僕のなかにあるが、原産地であるこの地では普通にそこらを歩いている。
 タイ人である僕の妻は、かつてこのシャム猫たちを日本に連れて行って飛行機代を稼ごうと考えたことがあるが、結局こつこつと働いて貯めたお金で旅行した方が楽だと気づいたらしく、今では彼らに目もくれない。

異国で出会った日本人の子


 
 ある事務所を訪ねた折に出会った子。
 ソファの上でゴロゴロと転がりながら僕の方を見て照れ笑いをする。

 そのうち傍まで寄って来て、「日本人?」と日本語で言った。
 その一瞬、僕の意識が故郷の田園にとんだ。
 風に揺れる稲穂、懐かしい野焼きの匂い、そして高くうっすらと青い空で囀るヒバリたちの声。

 異国で聞く子供の日本語は、大人のそれとは違い心の深い部分を揺り動かす。

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また、移転中変わらず励まして頂いた方々に改めてお礼申し上げます。

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