言葉と鉛筆で描く日常風景 東南アジア素描~外へ出るということ。
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東南アジア素描~外へ出るということ。

「私がもし日本の若者だったら、他国へ移民する。日本にいては未来が見えないから。」 (One man's view of the world/ リー・クアン・ユー・シンガポール元首相)

「毎週土曜日は、朝から夕方まで面接で忙しい」、以前、人材紹介会社に勤める知人がそう言っていたことがあった。

少し驚いたが、日本で正規雇用されることを諦め、この国に渡ってくる若者たちが年を追うごとに増えているからだということだった。
海外で働くには就労許可を取得する必要があり、この国では月収5万バーツがひとつの許可基準になっている(これは、就労許可の対象が特殊な技術・知識を有する人材とされており、一般労働者は対象外だからだ)。現地の人の一般的な給料が1.5~2万バーツくらいだから、最低レベルの5万でも結構な高給取りと言っていい。現地の人々と同じレベルの暮らしをするのであれば、十分に家族を養い、貯金もできる。

但し、と上記の友人は言う。履歴書を持って来る人のうち、本当に仕事を紹介するのは2割に満たず、実際に仕事を得ることのできる人数はさらに低いということだ。

これには理由がある。こちらの企業は、即戦力になる人材を探している。それ故、キャリアの短い若者が職を得るのは難しいのだ。また、外国人は現地人を管理する役割も期待されている(企業は日本人1人につき4人の現地スタッフを雇用しなければならない)ため、英語は無論のこと、現地語でのコミュニケーション能力も求められる。

冒頭のリー・クアン・ユー氏の言葉は、日本の深刻な高齢化社会とそれに伴う経済の行き詰まりを憂えてのもので、僕も日本の若者は外を目指した方が良いと思う。ただ、現地での雇用の特殊性を考慮し、それなりの時間をかけて準備する必要があるだろう。

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