言葉と鉛筆で描く日常風景 日常の風景~死に関する夢(第2夜)
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日常の風景~死に関する夢(第2夜)

数ヶ月前、死に関する夢を2夜連続で見た。
印象的な夢だったので記載しておこう。

暗くカビ臭い部屋。
一寸見たところ、そこは屋根裏部屋のようだった。
閉ざされた鎧戸の隙間から差し込んでくるわずかな光で、厚い埃を被った様々な物体がそこここにうずくまっているのが識別できた。

いや、ここは屋根裏部屋ではない。
かつては、明るい蛍光灯のもとで子供たちが父親や祖父母に抱かれながらTVを眺め、夕食の後片付けを終えた母親が持って来た冷たいスイカに歓声を上げた、そういう家族団らんの部屋だった。

だが、今はもう誰もいない。

僕は、そんな薄暗い部屋の中で、古い干からびた革製の旅行バッグを抱え、床に散らばった小物を注意深く拾っている。

ゆっくりと、とてもゆっくりと。

「何してるの、早く行きなさい」、どこかで若い頃の母の声が聞こえる。
母は、僕が出掛けたくなくて、わざとぐずぐずしているのを知っていた。

人間、早く死にたいと思ってはいても、いざ死ぬとなれば躊躇するものだ、そう言ったのはスティーブン・キングだったろうか(The Green Mile)。

判っている、いつまでもこんなことはしていられないのだ。

行かなきゃ。
ここは、もう僕の属すべき場所ではない。

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