言葉と鉛筆で描く日常風景 心象

心象

毎朝夕、僕にとびきりの笑顔をくれる女性がいる。
最初にふっと微笑み、それから、くふっという息遣い共に、愛しているという声が聞こえそうなくらい特別な笑顔をつくる。
この笑顔が、僕の1日をどれほど崇高なものにしてくれているか、ということを彼女は気付いていないだろう。

毎日、楽しみにしている笑顔にも拘らず、僕はこの女性が実際どんな顔をしているのかよく知らない。
記憶で素描しろと言われても、うまく描けないだろう。

時々、そういう人に出会うことがある。
天真爛漫で、自身をつくることを知らない稀有な人々だ。
たぶん、僕はその女性の造形的な像を視覚で認識しているのではなく、心で人格を感知しているのだと思う。

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